ことほぎ手帖

転移乳がんとともに今日もどうにか生きてます。

退院したはいいけれど…

今回の入院は、心タンポナーデという症状によるものでした。
これは心臓を覆う心外膜と心臓との間にある心嚢液(しんのうえき)が、通常よりも多くなってしまう状態です。
原因はいろいろとあるそうですが、私の場合は乳がんの影響によるものだろうとのこと。
心嚢液は心臓が正常に動くための潤滑油のような働きをしたり、外からの衝撃を和らげたりするのですが、多くなりすぎると心臓の働きを阻害してしまうのですね。
それで息苦しくなったりするわけです。

溜まりすぎた心嚢液を抜いて呼吸は楽になり、その後の入院生活でそれなりに歩いたりできるところまで回復して退院した私でしたが、自宅では何をするにも基本的に自力でこなさなければなりません。
もちろん夫はいますけれども、朝出かけて夜帰ってくる会社員です。
昼間の私は一人きり。

回復したとはいえ、ちょっと動くと疲れてぐったりしてしまいます。
相変わらず咳も出ます。乳がんの痛みもあります。弱った心臓は2週間やそこらじゃ治りません。
食事を作るのも洗濯物を干すのもつらくて、最低限の家事をするのがやっとでした。
12月中は、ほとんど一日中眠っているということも珍しくありませんでした。
本当によく眠ったなぁと今でも思います(笑)。

入院中はラジオ講座(の録音)を聞くこともできましたが、退院後はそんな余裕はまったくなく、録音がたまる一方に(T_T)。
散らかった部屋も片づかず、そんな部屋で眠るストレスも感じましたね。

それでも少しずつ体調や生活の仕方にも慣れてきて、寝正月を過ごした後は徐々に眠る時間が減っていきました。